今回は特殊ツール第一弾です!普段はあまり使うことがない工具ですがあるととても便利な工具のご紹介です。特殊ツールはSSTとも言われ、その作業のみに特化した専用工具なのです。
ステアリングの交換は普段から頻繁に行う作業ではないと思うので実際に行うのは車両を替えたときに好みのハンドルにする場合にやるのですが、最近の車は純正ハンドルにスイッチなど付いていて便利ですし、そのままでも十分かっこいいと思うハンドルが多いですね。
交換する理由の一例として、純正デザインが好みでない、サーキット等で走りたいので軽量化したい、又はドライビングポジションを自分好みに変更したい、年数が経ってきて劣化してきたので交換したいなどさまざまだと思います。
私の場合、サーキットへ行くことがありステアリングを自分好みのポジションにしたいので、走行したい車両は交換するようにしています。
好みのステアリングはディープコーンタイプ、35φのタイプでブランドはこだわっていませんが、現在使用しているのはモモとデポレーシングのディープコーンタイプを使用しています。
シートもセミバケットタイプに交換しますので、ハンドルもディープコーンタイプにしてドライビングポジションの改善をしていきます。
今回はボスプーラーのご紹介というわけでボスプーラーの工具のセット内容です。
使用しているのはDaikeiステアリングボスプーラーキットです。長方形が純正ハンドル用部品、丸形部品が社外ボス用部品、センター用ボルト、純正用ボルト2種類、社外ボス用ボルトの構成になっています。
まず長方形の部品。これは主に純正ハンドルを外す際に使用します。純正ハンドルにはセンターボルト両側に小さいネジ穴があります。
車両についているセンターナットを外し、センターボルトを基準に純正ハンドル用部品を当て、両側にあるネジ穴にボルトを入れ遊びがなくなるまで締めます。固定したらセンターボルトを締めていきます。
車両側のセンターボルトに当たったらクロスレンチにて締め込むと、次第にハンドルが浮いてきますのでハンドルがぐらつくまで回しましょう。ハンドルが緩んだらそのまま外れます。
次に社外ボス用の丸形部品です。今回はハンドル入れ替えのため、外していきます。車両はトヨタ・セリカGT-Four。
まずは社外ハンドルを外しておきます。
最初はホーンボタンを外します。ステアリングはセンターに8本のネジで留まっているので六角レンチ(ヘキサゴンレンチ)で外します。
外したらボスに丸形部品をあて、付属の小ネジを全部の穴に留めていきます。これはプラスドライバーでできます。留め終わったら、センターボルトを締めていきます。車両側に当たったらクロスレンチで締めこむと緩んでくるので、そのままボスを外します。
ボスプーラーを使うとほとんど力を入れず外すことができますので安全に取り外すことが可能です。
ちなみに、ボスプーラーを使わなくても外すことは可能です。やり方として、ホーンパッドなど外します。センターナットをクロスレンチで緩め、ナットを外さずに2~3山分かけておきます。
アクセル・ブレーキ奥のフロアに足裏がつくように運転席シートを調整します。(足をつっぱる姿勢がとれるように)
あとは、ハンドルをしっかり握り、腕と足をしっかりつっぱって全体重をかけるように引っ張ります!じわじわ引くのではなく、ガツンと一気に力をかけるようにすれば、スポッと抜けます。
抜ける際はおもいっきり引くので、センターナットを残しておかないとハンドルごと後に吹っ飛ぶかハンドル自体が自分の顔面に直撃するので、注意が必要です!
手で引っ張って交換する際は特に工具など使わなくてもできるのですが、もしものケガのことを考えると手間が多少かかっても専用工具を使えばより安全にできるので、安心感があると思います。