セリカGT-FOUR後期ヘッドライトHID加工

トヨタ・セリカGT-FOURはWRCで活躍し、現在でも好きな方がたくさんいる90年代の名車ではないでしょうか。3ナンバーのクーペハッチバックのワイドボディに2.0リッターターボエンジンに4WDの組み合わせでMTシフトという走るのが大好きな方にはフル装備な車両で、私も大好きな1台です。

私は、ST205前期型を所有していますが、色あせないデザインと今では見かけなくなったスーパーストラットサスペンションが特にお気に入りです。

何かカスタムできることがないだろうかといろいろ調べるうちに、ST205後期型ではヘッドライトがプロジェクタータイプに変更されているのが気になったのです。前期型では通常のカットレンズのヘッドライトです。

 

 

早速、中古品を購入し取り付けを開始です。
取付自体はステーの位置は前期・後期共通なので、無加工でつけれます。

実際に装着してみると、おおっ!と思ってしまうくらいイメージが変わります!レンズの種類が変わっただけですがパッと見た感じは雰囲気が変わって驚きました。やはり、それなりの年数が経っているので全体に経年劣化は否めないので、ヘッドライトだけでもリフレッシュできたような気がします。

後期型はプロジェクタータイプですので、当然、電球の種類が変更になります。
前期型はHB4で、後期型ではH1です。

 

ここからが悩みました・・・
H1なので、ヘッドライト本体に球を入れピンで固定かと思えば、ピンに押さえられている黒い物体が!以前にレジェンドのフォグでも見たような気が・・・

これは、この物体ににH1の球を装着し、本体に取り付けることでライト自体にピンで固定できるステーなのです。通常はこれがなければライトに球を固定できません。

そのままのH1でもいいのですが、なんせプロジェクターなのでハロゲン球では暗くて不安です。ですが例のステーにはHIDなどの球が取り付けれるようにはなっていません。
一応、ステーの代わりになるような物を自作し装着してみましたが、うまく固定できないのとステーを押さえるピンが強力なので、ちゃんと作らないと球自体がプロジェクターの中心に合わないのです。

球がプロジェクターのセンターに合わないと、まったくと言っていいほど前を照らしてくれなかった!笑
光が綺麗に拡散しなくて、ピンポイントで左右どちらかにしか光軸が照らさないのです。ということは、もとからついているステーを使わないと球はプロジェクターのセンターに固定できないというわけになりました。

ステーの真ん中は丸くなっていてサイズを測るとちょうどHIDがぴったりハマる直径だったので、思い切ってこれを加工することに!

加工手順です。
①まずは、真ん中の部分をくりぬくために電動ドリルと鉄用ドリルビットを用意します。
サイズは5.5~8mmくらいがいいと思います。

②どこかに固定して穴あけをするのですが、ステーはプラスティックなので万力等だと割れてしまう可能性があるので、今回は適当な木材の上に置いてテープと自分の足先で押さえました。

③あとは自分の足を傷つけないように思い切って真ん中をくりぬきます。
中心は金属があり、その周りをシリコンの絶縁体があるのでなかなかやりづらいですが、気合いで開けました。

 

くりぬくと、HIDがぴったりハマるサイズになりました。

 

④HIDの球の装着にはいったん配線を切ってから、写真のように装着し配線をつなれげるように加工します。

※注意※
⑤HIDの配線には高電圧がかかりますので、加工はおすすめしませんが、もしやるのであればしっかりと作り、構造を理解することが大切です。
あくまでも自己責任ですので、加工や知識に自信のない方は行わないでください。
※注意※

 

同じ箇所に、同じ端子を使うのは誤接続になりやすいのでやらない方がいいですが、今回は黒線・赤線と見た目に判断がつくので同じにしました。

⑥きちんと装着し、固定・接続に間違いがないか確認してください。大丈夫であれば、球をプロジェクター本体に取り付け、ピンで固定します。

⑦ライトを点灯させ、光軸等を確認したら終わりです。

 

時間はさほどかかりませんでしたが、光軸を確認したかったので結局夜になるのを待ってから終わりにしました。ということでトータル時間は1日がかりでした。

 

今回使用した工具

・電動ドリル
・ドリルビット
・ペンチ
・ニッパー
・接続端子用圧着ペンチ